本校の授業運営方針である「5つの実行」を視点に、授業の紹介と在学生の今をインタビュー。創造社の学びと学生の満足度がわかります。
第1回目は、授業以外に無料で開講している「Smile工房講座」の1つピックアップ。講座内容の紹介から講座に参加した学生にインタビューしました。
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Smile工房講座とは、学生のニーズ、社会のシーズを満たし、幅広い視点とそのスキルを身につける教育システムです。従来の授業の枠組みでは出来なかった、【素 材】Material 【加 工】Processing 【技 法】Technique 【描 写】Depictionといった様々なスキル・技術・表現・体感ができる講座です。
今回のSmile工房講座は「椅子の模型作成」
椅子の模型制作を通して、基本工程や構造について知識を習得を3時間で目指します。
担当講師は、ディスプレイデザイナーの丹羽景子先生です。先生は、照明器具のデザイナーもされていたことからプロダクトデザインにも精通されています。
今回の課題の椅子は、1918年にデザインされた「赤と青の椅子」
知る人ぞ知るヘーリット・トーマス・リートフェルトの代表作品です。 この作品は家具の歴史上でも非常に重要な位置づけとなる歴史的名作として位置づけで、デザインからすでに90年以上たった今でも伝説的な作品として広く認知されています。
直線的で非常にシンプルな構造をしていますが、パーツが交差することで生まれる見事なまでの空間の美しさや幾何学的なフォルム、大胆な色使いと現代の家具に応用できる部分も多くあり、逆に現代生活の中においても自然と溶け込んでしまうデザインです。
と、ここまで聞くと何やら難しそうな図面ですが・・・。
まずは図面から寸法を計算。参加した学生は1年生だったので図面の見方も初めてで苦戦しています。
さらに、寸法に合わせて材料をカットしていきます。
次に着彩し、組み立ててようやく完成です。
工程だけ見ていると簡単そうには見えますが、これが意外と難しく開催したのが1年生の前期始まってすぐの時期だったこともあり、初めてのコトだらけで参加した1年生たちは苦戦していました。いわゆる工作とデザインの意匠が入ることでの違いを感じとっていたのではないでしょうか。
1年生にとってはいい経験となりました。
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受講した留学生の張くんに感想をインタビューしました。
昼間部 産業デザイン学科 モノづくり系 1年
張 振昇(チョウ チャンセン)出身:香港
◆今回、初めて受けようと思ったのはどうして?
模型を作るのが好きだから。まだ授業では模型を作成した事がないので作ってみたいと思った。
あと、丹羽先生の授業も分かり易いので、それも理由です。
◆家具に興味があったのですか?
家具もそうですけど、おもちゃ作りをしてみたいです。今回は講座で設計図(図面)の見方や角材の加工の仕方も教えてもらえるという事だったので、色々な事に活かせると思い受けました。
作業しながら質問もできて、授業でまだやっていないですが図面の見方が少し理解できたので参加して良かったです。
◆今後、受けてみたいSmile工房講座はありますか?
おもちゃを作ってみたいです、子供向けの知育玩具とか。あとこれから授業ですると思いますが、3DCADも少し使ってみたいです。
インタビュアー:教務事務室 木村