活躍中の卒業生

卒業生インタビュー

  • イラストレーション専攻

誰でもちょっとずつやっていくことで好きになっていって、それが⾃信になっていくと思うから

ペン画アーティスト

「調和・交わり」をテーマに、モノクロのペンによる繊細な書き込みから独⾃の世界観で動植物を描く。近年は⽴体造形「3-Draw series」を制作し、平⾯だけにとどまらず空間までを巻き込んだ作品を意欲的に制作。空間演出作品としても評価を受け、企業のショーウィンドウディスプレイなど、作家活動と同時に企業依頼の仕事も増えている。

略歴:農業学校を卒業後、農業法人へ就職。その後、本校イラストレーション専攻に再進学。

卒業後、デザイン会社などでアルバイトしながら、作家活動を継続。2020年本格的に作家活動のみの活動で様々な場面で活躍

公式Instagram   https://www.instagram.com/tomoaki_art

 

=2025年度学生募集 デザイン 学科紹介パンフレットより= 卒業生インタビュー ロングバージョン

▶創造社を選んだ理由

たまたま知り合いが創造社の卒業⽣で、社会⼈からの進学者も多いと聞いて⼀度⾏ってみ ようと思ったのがきっかけ。実際、⾒学にきたら⼤⼈な⽅も多くて、僕の苦⼿なわちゃちゃ した感じもなく、落ち着いていていいなと思いました。あとは夜間部の授業料が安かったの も魅⼒的でした。

▶⼊学してよかったと思えたこと

イラストだけで⾷べていくって、かなりリスクがあるけど、デザインを含めて学べたこと で、卒業後デザイン会社でアルバイトしながら作家活動ができたのは「保険」というわけで はないけど、もう1つ稼げるスキルを持てたのはよかったと思います。

▶在学中の授業もしくは教えてもらったことで現在の仕事に役に⽴っていること

好きなイラストばかり描くのではなく、クライアントを意識して、どう描くのかをずっと授 業でやっていたのにで、今のクライアントワークの部分では、学⽣時代の授業が活きている なぁと思ってます。

▶卒業時点で今の⾃分を想像できていましたか

できてなかったですね。何も考えてなかったかも。 ⼊学した時からイラストがしたいというより「⾃⼰表現」がしたいという感じだったので、 どんな形であれ「⾃⼰表現」をしていきたいとは考えていました。

▶卒業後、同級⽣や先⽣⽅とのつながり

僕はあまり直接の関わりないです。ただS N S とかで同級⽣の活躍を⽬にすることがあっ て、頑張っているのを⾒ると奮起させられるというか、励みになっています。

 

▶印象に残っている作品・仕事があれば教えてください。

「deep forest」

2019 年の空間作品「deep forest」ですね。横が3m60cm 縦が2m10cm の⼤作です。 この作品で平⾯だけでなく造形物にも描くような作品展開にして空間を意識した作品作り をするようになりました。

それまでもデザインのアルバイトしながら作家活動をしていましたが、なかなか⽅向性と いうか決まらなくて。すごく葛藤しながら描いていました。モノクロで描いてたのに、いき なり⾊塗ってみようかなとか。動物描いていたのに違うもの描き出したり。

完全に迷⾛して いた感じです。

何をどう描きたいのかみたいなのがわからなくなっていて。 そんな時に創った作品です。このサイズって⼤きいので売りにくいし、どこに展⽰するかも 決まってもいない中で、とりあえず描きたいものを描こうと思ってロールキャンパスを広げ て描き始めた作品です。描きたいものを描いたことで、原点回帰というか「やっぱり僕の描 きたいものは⾃然だ」とはっきり再認識できた作品で、ここからいろいろな企業の⽅から声 をかけてもらえて、転機になったと感じています。 この作品以降、やりたいこと・つくりたいことが溢れてきて、作家⼀本に絞るきっかけとも なりました。

 

奥城崎シーサイドホテル壁画

▶この先、どんな⾃分になっていきたいですか

僕は⼀⽣作品を創り続けていきたいです。そして最終的には、⾃然と⼈とが共存・共栄する ⾃分の中の「最⾼の作品」を創りたいです。僕は⾃然が本当に好きで、⾃然を表現していま す。

⾃然は好きなんですけど、実は⼈はちょっと苦⼿だったり。そこに少しコンプレックス があるので、表現する作品では⾃然と⼈との調和を描きたくて、それが作品作りの1つのテ ーマにもなっています。

なので、最終的には環境問題解決みたいな⼤それたことではないけ ど、その作品を⾒た⼈がちょっとでも⼼動くというか、それでほんの少しでもいいのでその ⼈が⾏動を変えてみたりとか、そんな⾒る⼈にいい影響を与えることができる作品を創り たいです。

そのためにも、近いところでいうと企業コラボを増やしていこうと思ってます。最終⽬標の ために、いろんな⼈に知ってもらうことも⼤事だし、もちろん作品作りに集中できる環境を 作ることも⼤事で。そのためにもしっかり稼ぐ必要もある。

 

そういう意味でもビジネスとし て成り⽴つ環境作りをしていかないと⾏けないと思っていて。企業に営業してくれる⼈や マネージメントしていく⼈とか、僕が作品作りに集中できる環境を作るためのスタッフが ⼤事だなとか。

もちろん、アトリエももっと⼤きくしたい。だってもっと⼤きい作品つくりたいのに、⼩さか ったら作れないじゃないですか。そのためにも、しっかりビジネス部分も広げていきたいと 思ってます。

 

▶後輩たちへのメッセージ

やりたいことを、とことんやってみた⽅がいいと思う。

僕は⾃分に何が向いてるかとか、⾃ 分の本質みたいなものは、やっていくうちにわかってくると思ってて。誰も最初から⾃信な んてないと思うし、興味があるならとりあえずやっていくうちに作られていくと思ってて。

僕の絵と同じでコツコツやっていくことで増やしていって、それを信じてきたから。成功し ている⼈を⾒るとその部分しか⾒えてないと思うけど、そんな⼈にだって⾒えてないだけ で、ちょとしたところから努⼒を積み重ねて今があると思う。

昔、⼩さい時に有名な歌⼿の⼈が「僕は四六時中⾳楽のことしか考えてない」って⾔ってる ⼈がいて、僕にはそんな好きなものないな〜と思ったけど、

よく考えたら、そんな⼈も最初 は100⼈規模のライブハウスとかで拍⼿喝采されて、それが1000⼈になって、1万⼈なっ てそしたらどんどん歌うことが好きになって、そりゃ最後には⾳楽のことしか考えられへ んようになるよなって。

誰でもちょっとずつやっていくことで好きになっていってそれが ⾃信になっていくと思うから。

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