業界で生き残る「鍵」

阪神淡路大震災の年に創造社デザイン専門学校グラフィック学科夜間部を卒業しました。
大変な混乱の中、卒業式を準備してくれた学園に改めて感謝です。
卒業後、結婚・出産を経て33年、リタイアせずにデザイナーを続けています。
昔話は避けるべきですが、結論には歴史の説明が必要なので、ぜひ。
当時のグラフィックデザイナーは、版下と呼ばれる手作業によるものと、Macによる作業の移行時期でした。 Macの存在はセンセーショナルで、わかりやすく例えるとiPhone登場ぐらいです。
創造社デザイン専門学校ではかなり早くからMac演習授業が取り入れられ、Mac知識を持つ卒業生はデザイン業界から重宝されていました。
Macの存在はジワジワと広がり、版下派の事務所や先輩が業界から消えていくのを目の当たりにしました。
私の師匠格だった版下の達人・Kさん。年収約800万、事務所を構え多忙を極めていました。
でもMacが来て数年後、事務所はシャッターが下りていました。
この時「この業界で生きるには常に新しい情報、柔軟性がいるんだ」「順調な今が一番危ない」
——危機感がアラームになりました。
マーケティング用語であるS字カーブ。
成熟期の後は衰退期が待っています。
デザイン業界の二次事業はWEB・インターネット、業界で生きるには先行投資が必要だと学びました。
グラフィックデザイナーとしてピーク年収の時に、仕事を30%減らし、毎日2時間、HTMLを写経し打ち込みを続けました。身体にコードをたたき込む修行。小学生と2歳の子育てしながらです。
周りからは不思議がられたり反対されました。理由は最も順調、安定に逆らうように見えたからです。
この第三者反応が、成熟期の先行投資であると確信し、業界で生き残る「鍵」だと学びました。
成熟期の先行投資=生き残りの「鍵」
石橋を叩くでなく、石を飛び渡る「石渡り」です。
現状を変えるには、リスクを背負う勇気と学習が必要。
つまり、リスクを背負う覚悟を持ち、学習すれば「現状は変わる」です。
もし今を変え、夢を叶えたいなら。
今も先行投資する創造社デザイン専門学校へ、ぜひ。
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創造社は「Macを業界最速導入」→ 現在は「ICT・WEB最前線」。
2024年、ICTデザイン・マーケティング学科を設立。
WEB+マーケティング+デザインの現役講師が指導しています。
<オープンスクール>
https://www.sozosha.ac.jp/opencampus/
過去記事「その本気に似合うもの」
https://www.sozosha.ac.jp/blog/15901/
創造社学園 評議員
創造社デザイン専門学校ICTデザイン・マーケティング学科講師
上野リサ
