色の価値 その9 〜 1年生前期:構成「色彩」の課題<1>

1年生前期は、描写力や構成力など基礎造形力を養う科目 がラインナップされています。

私が担当する構成「色彩」という科目もその1つで、今回はいつの間にか毎年恒例と なっている「講師が学生課題をリメイクする」という取り組みをご紹介します。

リメイクは学生の作品を否定するものでなく、あくまでも違う視点による可能性を 示すものです。

そのため、最小限の変化であることが大前提であり、できる限り学生が 選んだ色を使って「些細な変化で印象を変えられること」を伝えます。

<教材> 使用する教材は日本色研「トーナルカラー93」という93色のカラーペーパーを使う。全員同じ教材、フォーマットを使用することで条件を統一し、色のみで差異を図る。

 

<課題〜 theory1+construct1>
無彩色と同系色を融合させ、画面を構成する。カラーペーパーは美しく貼ること。

▷ case.1_使用色の種類、量は変更なし。右下一ヶ所のみ左右入れ替え。

左側学生作品。無彩色と寒色の同系色による構成。デリケートに選ばれたトーンの移り 変わりが美しく表現されています。

 

 

 

 

 

 

 

右側は講師がリメイクしたもので、右下のブルーを 左右入れ替えただけですが画面が少し締まるのがわかっていただけると思います。

 

▷ case.2_使用色の種類、量は変更なし。シャッフルする。

左側学生作品。

無彩色とオレンジ&イエローの同系色による構成であり、明暗のバラン スよく色が選択されていますが、全体的にややまとまりに欠ける感があります。

 

 

 

 

 

 

 

右側は講師がリメイク。明暗コントラストをまとめ、白を効かせる構成にしました。

 

▷ case.3_使用色の種類変更なし。それぞれの色の分量を変更。

左側学生作品。無彩色とレッド&ピンクの同系色による構成です。無彩色の階調も美し く、よくまとまっているのですが赤系特有の華やかさを少し+したいところです。

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右側は講師がリメイク。ダークグレーを計4コマ増やし、明るいピンクとライトグレー をそれぞれ2コマずつ減らしました。増やしたダークグレーと高彩度のピンクを中央に 配置することで、画面をダイナミックな印象に変えてみました。

 

 

文:小原 知美  先生(本校教員:主にディスプレイ領域の授業を担当)

小原先生

小原 知美 先生

Color planning studio VISION 代表
VMD アドバイザー セミナー講師 東商1級カラーコーディネーター
(社)色彩検定協会認定色彩講師No.131

 

 


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